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「私の安全」発表 平成30年 清水建設㈱安全衛生推進大会

2018.06.12 ニュース

安全

こんにちは!西谷工業の柳田です。よろしくお願いします。

私は昭和42年に、左官屋の長男として生まれました。当時、家には父のもとに九州から出てきて集まった職人さんが10人以上住んでいました。職人さんたちから私はタツと呼ばれていました。幼少期の私は、そんなにぎやかな環境で育ちました。

高校一年の夏、初めてアルバイトをしました。ヘルメットに作業着、長靴に足袋(たび)という服装で、ネコ押しや材量運びをしました。左官屋の息子として、壁塗りを習い、少し塗れるようになりました。そして生意気にも、建築屋の友人の所へアルバイトに行き、左官屋として壁塗りをしたのを覚えています。当時はまだヘルメットしかない時代でした。

ある日、父親から大きなホテルの現場に「住み込みで経験しろ」と言われて、夏休み中入ったことがありました。私は清水建設さんの研修生として入り、経験させてもらいました。高校一年の夏!今から35年前のことですね!当時は皆、安全帯をし始めた頃だったような~記憶してます。暑い時にはアゴひもをヘルメットに引っ掛けているという姿がちらほら見えました。お酒を飲んで、夏だから気持ちがよかったのでしょう。朝、ゲートの前に寄りかかり酔っぱらいの作業員さんが寝ていたこともあります。左官屋の親方たちも夜飲みながら花札をやっていたり、私の経験した飯場は自由な雰囲気で、なごやかな場所だったと思います。

そこで見た、印象に残っている場面があります。ある日、そこの所長さんが、外部足場で作業をしている作業員さんたちに、下から「安全帯を掛けなさい」と声を掛けました。ところが、誰も反応しないのでその所長さんは、とびの親方を呼んで、「おーい、親方。全部ネットを外して下さい」と言いました。10階の建物ですから、ネットの無い足場になると、さすがに外部の作業員さんたちも怖がって、安全帯をかけ始めました。その時、私は命の大切さや、安全について改めて深く考えさせられました。

本格的に左官屋を継いだのは二十歳の時でした。

この頃になると安全文化は少しずつ進んでいました。また5年くらい経つと、安全帯は皆しっかりと付けて、アゴひももあごにきちんと掛けるようになりました。安全靴が登場したのもこの頃ですかね~。26、7才の時、私は職長になりました。当時、安全の管理環境はだいぶ出来ていましたが、まだ危険な作業や、事故につながる危険行動がちらほら見られました。言うことを聞いてくれない先輩方や他の職人さんたちに対して、頭ごなしに怒鳴っていた私を見て師匠である大先輩が言いました。

「おい、タツ。怒っていて疲れないか」

「はい、疲れます。皆言うこと聞かないですから」

「そうじゃねえだろ。分かってもらったほうが楽だぞ」

その一言が胸にぐさっと来て、後から段々その意味が分かってきました。伝えることの難しさを、その頃から少しずつ学ぶようになりました。声のかけ方は、頭ごなしではダメなんだと。「それをやっていると危ないよ、こうしたほうが安全だからこうしようね」という姿勢にすれば伝わっていくのではないかと思いました。それは、いくつになろうと、どんな立場になろうと、伝える努力は続いてます!

職長を経て、西谷工業の管理職として現場をまわる番頭になりました。安全文化は年々進んでいましたが、私がこの管理職に就いて今日まで1つの重大事故と2人の尊い命が失われてしまいました。1つの重大事故は、天台の上から、頭から落ちてしまったのです。打ちどころが悪く、全身麻痺になってしまいました。もう4年も経ちますが、現在も寝たきり状態です。反省点は多々あります。

西谷工業は重大事故を忘れずに、安全に絶対はない!常に「意識している?考えて行動している?」を声かけをして安全文化を成長させています。

近年弊社では、新人職人を最低3ヵ月間 会社で技術と安全、そして人としての育成をしていますが、私が30年以上この業界、現場仮囲いの中で多くの人に出会い色んな場面を見て成長させてもらった事を生かし、社員全員で育成に取り組んでいる中で、現場の職長たちから「技術は俺たちが伝えるから、安全教育をしっかりたのみますよ!」と言う声もあがるようになり現場も努力してくれてます。

一方では、安全管理体制が整ってくる中で、過保護になりつつもあります。かえって危機管理能力が落ちているのではないか、と感じるところもあります。やはり人間は、五感を駆使して危険を察知する、そういう意識をどこかに残しておかないと、感覚が鈍り、危険にさらされてしまうのではないかと思います。

以上をふまえて、私は今後も「みんなでプロとしての意識を持って価値を上げよう!」という合言葉で邁進していくつもりです。

西谷工業はますます進化して参りますので、今後とも皆様のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

ご清聴ありがとうございました。

以上、ご安全に!

 

 

 

 

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