50周年記念 後に続くひとのために
社長の挨拶
この節目の年を迎えられたことを、私自身、とても感慨深く思っています。今日の西谷工業があるのは、間違いなく、これまで会社を支えてくださった皆さんのおかげです。
五十年前、私たちは左官工事の請負業としてスタートしました。たくさんの現場を経験し、技術を磨き、時には苦労を分かち合いながらここまで来ました。これまで、歴代の先輩方、そして今ここで働く皆さんがたくさんの汗を流し、手を動かし、誇りを持って仕事に取り組んできてくれたからこそ、私たちは五十年という歴史を刻むことができました。本当にありがとうございます。
左官の仕事は決して派手なものではありません。どんなに立派な建物も、左官の仕上げがなければ完成しません。そして、その技術は簡単に機械には代えられない、職人の手と経験にしかできないものです。これまでの五十年、そして今日も、私たちの技術が生きるのは、現場で腕を振るう皆さんがいてくれるからこそです。
今日ここに集まっている皆さん、そして残念ながら来られなかった仲間たちも含め、西谷工業を支えてくれているすべての方々に、改めて感謝申し上げます。
これまでの五十年、私たちは技術を誇りに、一つひとつの現場を大切にしながら歩んできました。そして、これからの未来を見据えた時、私たちにはもう一つ、大切な使命があると考えます。それは 若手の育成です。
時代が変わり、建築業界のあり方も大きく変化する中で、左官という伝統技術を次の世代へとつなぐことが、今、私たちに求められています。ありがたいことに、西谷工業にも未来を担う若手の職人たちが育ってきています。彼らが安心して技術を学び、一人前の職人として羽ばたけるように、会社としてもしっかりとサポートし、技術と知識を受け継いでいかなければなりません。先輩の皆さんには、ぜひ、次の世代へと技術と心を伝えていってほしいと思います。
「後につづく人のために」とい信念のもと、私たちはこれからも挑戦を続け、技術を磨き、人を育て、誇れる仕事を積み重ねていきます。
最後になりますが、これまでの五十年間、西谷工業を支えてくださった社員の皆さん、お取引先の皆さまに、心より感謝を申し上げます。これからの五十年も、共に新しい歴史をつくっていきましょう。
本当にありがとうございました。
